魔法について

 この世界の生き物は皆『魔力』を持って生きている。

 魔力は血液と共に体内を駆け巡っており、魔術は体内の魔力を使うことで発動させることができるのである。だが魔力は生命の源でもあるため、無尽蔵に使うことは自らの生命力を削ってゆくことと同等の意味となる。時間をおけば消費された魔力も回復するが、最悪の場合死に至る危険がある。また、体内に保有する魔力の量は千差万別であり、魔力を多く持つ者ほど強力な魔術を発動することが可能なのだ。魔力には大きく分けて7つの性質が存在する。

1.火
2.水
3.生物(動植物)
4.人(催眠、治癒など)
5.ノーマル(物の破壊や移動などの物質へと作用するもの)
6.光
7.闇

 生まれ持った魔力の性質は基本的に1つのみであり、使える魔術も自身が保有する魔力の性質のみである。稀に2つ以上の魔力の性質を持つ者もいる。
 しかしながら誰にでも魔術の発動が可能というわけではない。魔術の発動に向いていない体質ゆえに魔術が使えない者も多いが、それ以外にも理由がある。魔術を自在に操るためには発動する魔術の仕組みを理解する必要があり、これから使う魔術のイメージを頭の中で明確にイメージし構築させることで安定した魔術を発動させることができるのである。

 簡単に説明すると魔術の構造への深い理解が必要不可欠。なんとなく、では不安定な魔術しか使えないのだ。つまり頭を使え、ということだ。

 ちなみに魔力を使う際にその性質や発動方法を深く理解をして発動するものを『魔術』、それ以外(主に深い理解におよんでいない発動、偶然発動できたものなど)を『魔法』と定義付けられている。